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- flaaari
- 自分の好みのものを共有する人が周囲にいないため、このような場を設けてみました。 ときどき、覗きに来ていただいて、共有できたらうれしいです。 当方、おとめちっくなものが好きですが、性格はおとめらしいかどうかはあやしいですよ…。
Archive for 6月 2015
【わたしは13歳、学校に行けずに花嫁になる】私が出来るちっぽけなこと。
『わたしは13歳、学校に行けずに花嫁になる。』
*『13歳で結婚。14歳で出産。恋はまだ知らない。』
初めて目にしたとき、心に突き刺さった。
愛する人と結婚し、愛する人の子どもを産むことが普通だと感じていた自分の概念を真っ二つに割った言葉。
途上国の女の子たちは、恋を知らないまま、好きでもなんでもない相手と結婚し、その相手の子どもを出産をするのだ。
13歳なんて中1で、自分のときは、ちょうど女子グループの軋轢に苦しんで、14歳は中2で修学旅行のグループに悶々としたり、好きな人と同じクラスや隣の席になりたいだと思っていたときだ。
なんか自分の当時の悩みが学校中心だったが、途上国の女の子は学校に行くことすら出来ず、結婚・出産をしているとは衝撃だった。
*世界中の女の子の実情
本書では途上国の女の子たちの実際のエピソードが紹介されている。
- 一日中無償で働かされる少女。
- 早すぎる結婚。
- 早すぎる出産。
- 家事労働で一日を終える少女。
- 貧しさ、女の子への偏見で学校に通えない。
- 学校に通えても、貧困により途中退学してしまう。
- 学校が必ずしも安全な場所ではない。(差別、嫌がらせ、ときには性暴力を受けることも)
学校に通えず、教育を十分に受けられない女の子たちは、また貧困と早すぎる結婚と出産となり、その子どもたちも同じ環境となっていく。
まさに悪循環。
同じ地球上に生まれながら、生まれた場所でこんなにも差があるのかと胸が苦しくなる。
*女の子への支援が良い方向へと導いていくきっかけ
女の子たちが教育を受けることで、女の子自身の自立に繋がり、暴力や貧困から免れる機会となる。
さらに女の子たちが仕事を手にして、収入を得れば、自治体や国にとって納税者となり、経済を潤す力となる。
女の子一人の力も大事だが、一緒に力を合していく力も大切とのこと。
それは家族、友だち、恋人、政府など周囲と力を合わせて、女の子を支援していくこと。
それが女性が男性より劣っていたり、教育を受ける必要のない存在であるといった間違った考えを正しい方向に変えることが出来る。
以前テレビで見たストリートチルドレンの男の子が勉強を始めて、ギャングから足を洗い、教師を目指している話があった。
その子が「教育は誰にも奪えない宝」と言っていたことを思い出した。
以前テレビで見たストリートチルドレンの男の子が勉強を始めて、ギャングから足を洗い、教師を目指している話があった。
その子が「教育は誰にも奪えない宝」と言っていたことを思い出した。
(うろ覚えなので、多少違いがあるかもれないがご了承を。)
*男性からの協力が大きな力となる
本書では、女の子の過酷な状況と共に、男の子の苦しみも紹介している。
「男らしさは強さ」という誤った思い込みが、危険な行為や労働を負わせたりする結果となっているようである。
男性優位主義が定着している国々では、戦争中の国で死ぬ若い男性よりも交通事故や自殺、暴力などで死ぬ確立が高くなっているとのこと。
そして、女の子の支援には男の子の理解も必要不可欠である。
ケニアの16歳の少年は、「女の子を学校に」という運動を始めており、「生理中には学校へ行くのが億劫」という女の子の声を拾い、生理用のナプキンを作って、女の子たちに配布している。
どうして彼はそこまで女の子たちに学校に来て欲しいのか。
自分の姉が学校に行けず、早すぎる結婚をしたが、夫は仕事をせず苦しい生活を送っているようである。
そこで「自分の母や姉が教育を受けることが出来ていた、仕事につくことができて、こんな苦労もなかったのではないか」と考えたことがきっかけだそうである。
「伝統的な男らしさ」の思い込みを捨て、「男の子は稼ぎ手、女の子は家事・育児」という役割分担を決めつけをゆるやかなものにかえて、男の子と女の子が協力しあえば、それは女の子のみならず、男の子が生きやすい社会の実現につながるのです。(本書p101引用)
*今のわたしに出来ること
本書では苦しい状況から抜けだして、学校に通ったり、起業したり、自分と同じような境遇の女の子たちを支援しようしたりする女の子たちを紹介してくれている。
彼女たちは、生きる力がみなぎっていて、とても力をもらえる。
自分も毎日12時間働かされて、サービス残業しんどいわーと愚痴っている場合ではない。
もっと自分も彼女たちを見習って、生き生きと輝ける人となっていきたい。
今の私にできること。
この本を紹介し、世界中の女の子の実情を発信するお手伝いをすることかなと思い、ここに感想を投稿したしだい。
ゼロから有はどんな魔法をかけても生まれない。
私の動きは小さなことではあるけれど、誰かがこの辺境のページを見て、彼女たちのことを知ってくれるきっかけとなることに役立てられたら幸い。
「応援の第一歩は『知ること』」(本書p130引用)
色々知りたい方は、是非本書を手に取ったり、プラン・ジャパンのサイトを訪れてみてください。
こちらのページも参考になると思います。
http://www.huffingtonpost.jp/2015/04/15/plan-japan_n_6967740.html
Tag :
乙女の探究心,