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Archive for 2月 2015

【高慢と偏見の6年後】意外に楽しめたDeath Comes to Pemberleyについて

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『Death Comes to Pemberley』(邦題:『高慢と偏見、そして殺人』)

乙女度:★★★


あの『高慢と偏見』の6年後を描くミステリー作品。

まさかジェーン・オースティン自身も自分の作品で、ミステリー作品を描かれるとは思いもよらなかったと思う。
自分も、「なんで高慢と偏見でミステリーなんだよ」と思ったが、BBC製作と言われたら、やはりファンとしては見てみたいと思い、鑑賞してみた。


*肝心のキャスト、人物設定について


1995年版と同じBBC製作であるが、勿論キャストは一新されている。
さすがに今から20年前のキャストだと無理がある…。



■ 一番しっくり来ないのがエリザベス


原作のエリザベスの設定は、村では有名な美人であるが、今回の女優さんはそんなイメージがあまりない。
1995年版のエリザベスも初回見た時、失礼ながら「思っていたより若くない…?」と思ってしまった。
だがその後は、見慣れて来て、「ユーモアがあって明朗快活なエリザベス」をイメージ出来るようになった。
女優さんの演技力が素晴らしいのだと思う。

今回も初回、「これはエリザベスじゃない…」と思う気持ちが強かったが、見続けていると、初めに感じた違和感も薄れていき、自分の中のエリザベスに近づいてきた。

肝心のダーシーも、自分の中で1995年版のダーシーのイメージが強いが、こちらも見慣れたら問題なかった。

どうしても受け入れられない人はいるかもしれないが、今回のダーシーもエリザベスも、人物設定や性格がブレているわけではなく、寧ろちゃんとダーシーとエリザベスである。

パロディであることを念頭に置いていれば、初めの違和感は薄れて、受け入れが出来ると思う。




■ その他のキャストはイメージ通り


その他のキャストは、イメージを損ねることなく、イメージ通り。

ジョージアナが美しく成長していて、惚れ惚れする。
姉・ジェーンの美しさも変わらない。
リディアは、色っぽくなっている。
ウィッカムは若返ったように思うが、あの色男だけど悪い感じがマッチしている。

残念ながら、ミスタービングリーは出てこない。勿論、姉妹も出てこない。



■ 少し違和感のあるフィッツウィリアム大佐とデニー


ダーシーのいとこの大佐と、1995年版でウィッカムと同じ隊にいて、よくリディアと一緒にいたデニーであるが、原作と1995年版のイメージとは少し違う。
立場も意外なポジション。
まあ、物語上は仕方ないのかもしれないが、少し違和感。



*ファン的に嬉しいポイント



■ ダーシー、エリザベスの仲良しぶり

  • 6年後ということで、息子もおり、子煩悩なダーシーが見られる。
  • 二人の幸せそうな姿が見られる。
  • まさかの二人のそういうシーンもある…。(自分の中で、二人にそんなイメージが無くて、何故か笑ってしまった。意外すぎて。)
  • ミステリーということで、間は不穏な空気もあるが、ラストの二人はにやにやが止まらない。


■ 安定のおかんとリディア、そしてウィッカム

6年経っても、この3人は変わらない。その演出もファンとしては、ついつい笑ってしまう。
ウィッカムは笑えないが…。



*やっぱり、安定のBBC

ロケーション、衣装、音楽、一切問題なし。
ミステリー好きには、どう捉えられるかは分からないが、ただの高慢と偏見ファンとしては楽しめた。

高慢と偏見の6年後に興味がある人は、とりあえず観る価値あり。






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