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自分の好みのものを共有する人が周囲にいないため、このような場を設けてみました。 ときどき、覗きに来ていただいて、共有できたらうれしいです。 当方、おとめちっくなものが好きですが、性格はおとめらしいかどうかはあやしいですよ…。

Archive for 2015

【わたしは13歳、学校に行けずに花嫁になる】私が出来るちっぽけなこと。

わたしは13歳、学校に行けずに花嫁になる。: 未来をうばわれる2億人の女の子たち

『わたしは13歳、学校に行けずに花嫁になる。』



*『13歳で結婚。14歳で出産。恋はまだ知らない。』


これは、「プラン・ジャパン」のキャッチフレーズ。

この言葉をきっかけに「プラン・ジャパン」を知り、そして本書を手に取るきっかけとなった。

初めて目にしたとき、心に突き刺さった。
愛する人と結婚し、愛する人の子どもを産むことが普通だと感じていた自分の概念を真っ二つに割った言葉。

途上国の女の子たちは、恋を知らないまま、好きでもなんでもない相手と結婚し、その相手の子どもを出産をするのだ。

13歳なんて中1で、自分のときは、ちょうど女子グループの軋轢に苦しんで、14歳は中2で修学旅行のグループに悶々としたり、好きな人と同じクラスや隣の席になりたいだと思っていたときだ。
なんか自分の当時の悩みが学校中心だったが、途上国の女の子は学校に行くことすら出来ず、結婚・出産をしているとは衝撃だった。


*世界中の女の子の実情

本書では途上国の女の子たちの実際のエピソードが紹介されている。
  • 一日中無償で働かされる少女。
  • 早すぎる結婚。
  • 早すぎる出産。
  • 家事労働で一日を終える少女。
  • 貧しさ、女の子への偏見で学校に通えない。
  • 学校に通えても、貧困により途中退学してしまう。
  • 学校が必ずしも安全な場所ではない。(差別、嫌がらせ、ときには性暴力を受けることも)
学校に通えず、教育を十分に受けられない女の子たちは、また貧困と早すぎる結婚と出産となり、その子どもたちも同じ環境となっていく。
まさに悪循環。

同じ地球上に生まれながら、生まれた場所でこんなにも差があるのかと胸が苦しくなる。

*女の子への支援が良い方向へと導いていくきっかけ

女の子たちが教育を受けることで、女の子自身の自立に繋がり、暴力や貧困から免れる機会となる。
さらに女の子たちが仕事を手にして、収入を得れば、自治体や国にとって納税者となり、経済を潤す力となる。

女の子一人の力も大事だが、一緒に力を合していく力も大切とのこと。

それは家族、友だち、恋人、政府など周囲と力を合わせて、女の子を支援していくこと。
それが女性が男性より劣っていたり、教育を受ける必要のない存在であるといった間違った考えを正しい方向に変えることが出来る。

以前テレビで見たストリートチルドレンの男の子が勉強を始めて、ギャングから足を洗い、教師を目指している話があった。
その子が「教育は誰にも奪えない宝」と言っていたことを思い出した。
(うろ覚えなので、多少違いがあるかもれないがご了承を。)

*男性からの協力が大きな力となる


本書では、女の子の過酷な状況と共に、男の子の苦しみも紹介している。
「男らしさは強さ」という誤った思い込みが、危険な行為や労働を負わせたりする結果となっているようである。
男性優位主義が定着している国々では、戦争中の国で死ぬ若い男性よりも交通事故や自殺、暴力などで死ぬ確立が高くなっているとのこと。

そして、女の子の支援には男の子の理解も必要不可欠である。

ケニアの16歳の少年は、「女の子を学校に」という運動を始めており、「生理中には学校へ行くのが億劫」という女の子の声を拾い、生理用のナプキンを作って、女の子たちに配布している。
どうして彼はそこまで女の子たちに学校に来て欲しいのか。
自分の姉が学校に行けず、早すぎる結婚をしたが、夫は仕事をせず苦しい生活を送っているようである。
そこで「自分の母や姉が教育を受けることが出来ていた、仕事につくことができて、こんな苦労もなかったのではないか」と考えたことがきっかけだそうである。

「伝統的な男らしさ」の思い込みを捨て、「男の子は稼ぎ手、女の子は家事・育児」という役割分担を決めつけをゆるやかなものにかえて、男の子と女の子が協力しあえば、それは女の子のみならず、男の子が生きやすい社会の実現につながるのです。(本書p101引用)

*今のわたしに出来ること

本書では苦しい状況から抜けだして、学校に通ったり、起業したり、自分と同じような境遇の女の子たちを支援しようしたりする女の子たちを紹介してくれている。
彼女たちは、生きる力がみなぎっていて、とても力をもらえる。


自分も毎日12時間働かされて、サービス残業しんどいわーと愚痴っている場合ではない。
もっと自分も彼女たちを見習って、生き生きと輝ける人となっていきたい。

今の私にできること。
この本を紹介し、世界中の女の子の実情を発信するお手伝いをすることかなと思い、ここに感想を投稿したしだい。

ゼロから有はどんな魔法をかけても生まれない。
私の動きは小さなことではあるけれど、誰かがこの辺境のページを見て、彼女たちのことを知ってくれるきっかけとなることに役立てられたら幸い。

「応援の第一歩は『知ること』」(本書p130引用)

色々知りたい方は、是非本書を手に取ったり、プラン・ジャパンのサイトを訪れてみてください。

こちらのページも参考になると思います。
http://www.huffingtonpost.jp/2015/04/15/plan-japan_n_6967740.html







【高慢と偏見の6年後】意外に楽しめたDeath Comes to Pemberleyについて

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『Death Comes to Pemberley』(邦題:『高慢と偏見、そして殺人』)

乙女度:★★★


あの『高慢と偏見』の6年後を描くミステリー作品。

まさかジェーン・オースティン自身も自分の作品で、ミステリー作品を描かれるとは思いもよらなかったと思う。
自分も、「なんで高慢と偏見でミステリーなんだよ」と思ったが、BBC製作と言われたら、やはりファンとしては見てみたいと思い、鑑賞してみた。


*肝心のキャスト、人物設定について


1995年版と同じBBC製作であるが、勿論キャストは一新されている。
さすがに今から20年前のキャストだと無理がある…。



■ 一番しっくり来ないのがエリザベス


原作のエリザベスの設定は、村では有名な美人であるが、今回の女優さんはそんなイメージがあまりない。
1995年版のエリザベスも初回見た時、失礼ながら「思っていたより若くない…?」と思ってしまった。
だがその後は、見慣れて来て、「ユーモアがあって明朗快活なエリザベス」をイメージ出来るようになった。
女優さんの演技力が素晴らしいのだと思う。

今回も初回、「これはエリザベスじゃない…」と思う気持ちが強かったが、見続けていると、初めに感じた違和感も薄れていき、自分の中のエリザベスに近づいてきた。

肝心のダーシーも、自分の中で1995年版のダーシーのイメージが強いが、こちらも見慣れたら問題なかった。

どうしても受け入れられない人はいるかもしれないが、今回のダーシーもエリザベスも、人物設定や性格がブレているわけではなく、寧ろちゃんとダーシーとエリザベスである。

パロディであることを念頭に置いていれば、初めの違和感は薄れて、受け入れが出来ると思う。




■ その他のキャストはイメージ通り


その他のキャストは、イメージを損ねることなく、イメージ通り。

ジョージアナが美しく成長していて、惚れ惚れする。
姉・ジェーンの美しさも変わらない。
リディアは、色っぽくなっている。
ウィッカムは若返ったように思うが、あの色男だけど悪い感じがマッチしている。

残念ながら、ミスタービングリーは出てこない。勿論、姉妹も出てこない。



■ 少し違和感のあるフィッツウィリアム大佐とデニー


ダーシーのいとこの大佐と、1995年版でウィッカムと同じ隊にいて、よくリディアと一緒にいたデニーであるが、原作と1995年版のイメージとは少し違う。
立場も意外なポジション。
まあ、物語上は仕方ないのかもしれないが、少し違和感。



*ファン的に嬉しいポイント



■ ダーシー、エリザベスの仲良しぶり

  • 6年後ということで、息子もおり、子煩悩なダーシーが見られる。
  • 二人の幸せそうな姿が見られる。
  • まさかの二人のそういうシーンもある…。(自分の中で、二人にそんなイメージが無くて、何故か笑ってしまった。意外すぎて。)
  • ミステリーということで、間は不穏な空気もあるが、ラストの二人はにやにやが止まらない。


■ 安定のおかんとリディア、そしてウィッカム

6年経っても、この3人は変わらない。その演出もファンとしては、ついつい笑ってしまう。
ウィッカムは笑えないが…。



*やっぱり、安定のBBC

ロケーション、衣装、音楽、一切問題なし。
ミステリー好きには、どう捉えられるかは分からないが、ただの高慢と偏見ファンとしては楽しめた。

高慢と偏見の6年後に興味がある人は、とりあえず観る価値あり。






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